プリザーブドフラワーのワイヤリングを超分かりやすく解説!【初心者でもオッケー】
プリザーブドフラワーの作品を自分一人で作り上げるための必要スキルであるワイヤリング。ワイヤーを使うのはなんだか難しい印象がありますが、正しい方法を知っていれば誰でも出来るようになります。
本記事で紹介する手法を用いれば、プリザーブドフラワーを初めて0日の人でも、ワイヤリングがうまく出来るようになります。
目次
- ワイヤリングの基礎を知ろう
- ワイヤリングの3つのヒント
- 4つのワイヤリング手法を知る【写真付き解説】
- 難しくて出来ないときは?
- まとめ
ワイヤリングの基礎を知ろう
プリザーブドフラワーは、花首だけの状態で売られているので、多くの場合、ワイヤリングをすることにより茎を作ります。また、葉にワイヤリングするとその利用可能性が広がります。ワイヤリングを習得して、様々なデザインを作れるようにしましょう。
ワイヤリングの3つのヒント
具体的なワイヤリングの方法を学ぶ前に、知っておきたいワイヤリングの3つのヒントを確認しておきます。
ヒント1:ワイヤーは太さによって番号が異なります
ワイヤーは、写真のように束になったものが紙に包まれて売られていて、その包み紙に#20などという番号が振り分けられています。これがワイヤーの太さを示していて、数字が大きいほどワイヤーは細くなります。よく使うのは#20~28の5種類。少なくとも#22,24,26は揃えておくと便利ですね。
ヒント2:ワイヤーを曲げずに簡単に束から取り出すには?
ワイヤーは紙でぴっちりと巻かれているため、使うときに取り出しにくく、1本ずつつまんで引っ張ると、途中で曲がってしまう恐れも。だからといって紙を全部むいてしまうと、ワイヤーが曲がったり絡まったりして使いにくくなってしまいます。紙は片端だけをむいておき、そこから引き出すようにしましょう。
束からひとつまみして、何本かまとめて引き出します。使う本数だけ抜き取ります。
残りは1度にしまわず、少しずつ指で押してもとに戻します。
ヒント3:花材の重さを支えられる太さのワイヤーを選びましょう
(写真は#22のワイヤーを刺したもの)
ワイヤーは、花材をしっかりと支えられるものを選びましょう。花材に刺した時にワイヤーが曲がって花首が垂れ下がってしまうようでは、ワイヤリングをする意味がありません。ですが、必要以上に太いワイヤーを使うと、ワイヤーが悪目立ちしてしまうので、適切な太さのものを選んでください。
4つのワイヤリング手法を知る
ワイヤリングには、4つの基本的なテクニックがあります。それぞれ、「ツイスティングメソッド」「ピアスメソッド」「フックメソッド」「ヘアピンメソッド」と呼ばれていて、別々の役割を持ちます。この4つのワイヤリング手法をマスターすれば、大体の制作では問題なくワイヤリングできます。
手法1:ツイスティングメソッド
巻きつけて止める方法です。花や小花、小枝、花弁などをまとめるときに使い、茎を作ります。
①素材の種類に適している太さのワイヤーを当てて、折り曲げて下ろします。
②一方のワイヤーを、もう片方のワイヤーと共に茎に沿って巻き下ろします。
③フローラルテープを使ってテーピングします。
フローラルテープを用いたテーピングの方法は以下の記事で詳しく解説しています。ご覧ください。
手法2:ピアスメソッド
子房、がく、茎、葉などに対して、ワイヤーを直角に差し通し、茎に沿ってワイヤーを折り曲げて、茎を作る手法のことです。2本を互いに
①子房を刺し通しやすいよう、ワイヤーの先端をとがらせます。ハサミで斜めにワイヤーをカットしてください。
②子房にワイヤを刺し通します。
③刺し通したワイヤはそのまま押してはいけません。反対の手に持ち替えて引きます。その方が安定します。
④ワイヤーを折り曲げて、茎を作ります。ここまでが”ピアス”の状態です。
⑤次に初めに刺したワイヤと後から刺したワイヤをクロスさせます。ここが”ダブルピアス”の状態です。
⑥フローラルテープの先端を引き延ばし、子房部分のワイヤーの上に当て、真横に引っ張ってとめます。そのまま、引っ張りながら巻き下ろします。
⑦完成
手法3:フックメソッド
ワイヤーの先端をカギホック状に曲げて、花の中心にそれを引っかけて止めて、茎を作る手法です。よく使う状況としては、ローズの花首をフォーム(土台)に刺すときに使います。
①先端を斜めにカットしたワイヤーを花の中心にむけてさし、突きぬけさせます。
②ワイヤーのもう片方の先端をカギホック状に折り曲げます。
③ワイヤーが止まるところまで下に引きます。
④フローラルテープを引き延ばして、花の子房の部分の真横にあてて、しっかりと巻きます。フローラルテープを引き延ばしながら、巻き下ろします。完成です。
手法4:ヘアピンメソッド
ワイヤーをヘアピンの形にして、葉や花弁にさして支える手法です。今回は、1針縫ったワイヤーをヘアピンの形にしてとめるテクニックをご紹介します。この手法は、幅の広い葉やローズの花びらのワイヤリングに使われます。ワイヤーは素材に合わせて太さを選んでください。
①ワイヤーで真ん中より少し下のところを、少しだけすくいます。
②すくった場所を抑えて、ワイヤーを刺し通し、葉の柄に沿ってワイヤーを下ろしていきます。
③葉の柄の部分にワイヤーを2~3回巻きつけます。
④葉っぱにはフローラルテープを巻くことは稀です。そのため、これで完成です。
難しくて出来ないときは?
ここまで4つの手法のワイヤリングを解説してきましたが、実際にやってみると、難しかったり、面倒くさく感じてしまう方もいると思います。そんな方でもプリザーブドフラワーアレンジメントを楽しめる方法があります。
EL TIEMPOのキットを使えば、あらかじめ花にワイヤリングがされているので、お手軽にフラワーアレンジメントを始めることが出来ます。
まとめ
本記事では、ワイヤリングの手法について解説しました。EL TIEMPOはプリザーブドフラワーボックスの専門店です。ご興味があれば、ホームページをご覧ください。